まとめ

しかし話を聞いていくうちに、「1日3食食べることが回復」という固定概念に縛られ、それを達成できていない自分に自信をなくしていることに周囲が気付いた。その日来ていた人々が口ぐちに「別に1日3食食べなくてもいいと思う」や「私は2食しか食べないけど、普通やで」などと言うと、彼女は眼を丸くして、「そおなんやあ」と驚いていた。<別に3食きちんと食べなくてもいいって思うとすごく楽かもしれないです。>

また毎回出席していなくて、たまに近況を報告しに来る人もいる。ある人は相変わらず過食・嘔吐が続いているが、社会復帰に向けて前向きになれるようになったと報告してきた。現在は週6回のペースでパソコン教室に通い始めているという。それを受けて周りの当事者は「私も頑張らなきゃ」と勇気づけられたり、「どうしてそんなにも頑張れるようになったの?」と興味津津に尋ねたりする。

また他人と比べることではないかもしれないとことわりを入れつつも、嘔吐の頻度は毎回のミーティングにはかかせない話題である。月2回くらいという「自分でコントロールできています」という他の当事者からはうらやましがられる当事者がいる一方で、毎食食べた後には嘔吐を行い一日の大半を過食・嘔吐に費やしている人もいる。そのような人は「よく頑張ったねえ」と励ましの言葉が贈られる。